偽装表示/不正広告

偽装表示にご注意

カナダ羽毛協会は市場監視の一環として、消費者の誤解を招く偽装表示製品を調査し、皆さまにお知らせしていきます。

ウォルマート カナダ

2010年7月、BC州内のウォルマートで羽毛掛布団を購入。Westland Premiereホワイトグースダウンの商品名で売られており、スレッドカウント300、立体キルト縫製でした。

タグの法定表示によると中国製で、中綿は中国産のホワイトグースダウン。CA番号(カナダ繊維業者の任意登録番号)は54009でした。

CA番号をたどると、登録者はLes Textiles Jeridan Inc.でした。

掛布団に縫い付けられた小型タグにはWestland Signatureとありました。

この掛布団を第三者の試験機関に送ったところ、ダウンの含有率も鳥種も適正ではありませんでした。

カナダにおいてはダウン製品と表示するには、中綿の最低75%がダウンでなくてはなりませんが、この掛布団は71%でした。

またグースダウンと表示されるダウン製品のグース比率は90%以上であるべきですが、本製品にはグースダウンは全く含まれておらず、100%ダックでした。

これは明らかに消費者の誤認を招くものです。グースダウンはより高価な商品であり、お客さまは宣伝通りの製品を手に入れるべきであって、品質の劣る製品に大金をはたくわけにはいきません。


ALL SEASON QUILTS & THINGS

2010年7月、BC州リッチモンドのAll Season Quilts & Thingsで、ホワイトグースダウンと表示されている掛布団を購入しました。CA番号は41036で、登録者はBC州バーナビーのC & C Top Enterprises Ltd.であることが分かりました。

この掛布団を第三者である試験所に送ったところ、含有率が適正ではありませんでした。

カナダにおいてダウン製品と表示するには、中綿の最低75%がダウンでなくてはなりませんが、この布団は65.4%でした。

これは消費者の誤認を招くものであり、本来であればより生産コストの低い、ダウン/フェザー製品として広告されるべきでした。


eBAY CANADA

だまされてはなりません! eBayで各種サイズのUltra Hutteriteグースダウン製コンフォータの広告が出ていました。Hutteriteホワイトグースダウンがそれほど低価格であるはずがないため、購入してInternational Down and Feather Laboratory (IDFL)に試験を依頼しました。

売主の広告

  1. カナダ産高級Hutteriteホワイトグースダウン – ホワイトグースダウン100%

    これは偽りです。試験結果はダックダウンで、グースダウンは全く含まれていませんでした。
  2. 2. フィリングパワー800+、手摘みホワイトグース

    これも偽りです。FPは600で、800+とはほど遠いものでした。
  3. カナダ産高級Hutteriteホワイトグースダウン。現在、業界の最高峰として知られています

    嘘です。商品はHutteriteホワイトグースではなく、品質の劣るダックダウン製品でした。
  4. カナダの広大な寒冷地帯に位置するHutterite農場産。グースの生え変わりによるダウンを手摘み採取しました。

    誤りです。この商品がHutteriteどころか他のホワイトグースダウンでさえなく、ダックダウン製であることは前述の通りですが、ダウンの採取に自然な生え変わりを利用することはありません。さらなる虚偽情報です。
  5. 寒冷な気候はカナダ産グースダウンの品質を決定する重要な要素です。寒ければ寒いほど、ダウンの径が大きくなるからです。

    誤りです。グースやダックのダウンボールは寒いほど大きくなるわけではありません。体温を保持するには数が増えるのみであり、ダウンボールは成長するにつれて大きくなります。
  6. フィリングパワーはダウンの品質の目安のひとつです。

    FPがダウンの品質の目安であることは真実ですが、問題はこの製品のFPが広告通りではないことにあります。実際はFP600ですから、広告の800+よりもかなり質の劣るダウンです。

    この売主はこうした虚偽広告により、消費者を長きに渡って欺いてきました。当協会からeBayに数回に渡って苦情を呈しましたが、eBayは何らの対応もしませんでした。売主にも書面を送りましたが、やはり反応はありません。政府に報告したところ、調査してくれることになりました。

    しかし広告は依然として存在し、虚偽の宣伝を信じる消費者に製品を販売し続けています。

    本当のFP800 + のHutteriteホワイトグースであれば、一流メーカーの扱う高級品であり、破格で売られるものではありません。

    カナダには正直なメーカーや小売業者が、数多く存在します。お客さまには少々のリサーチのうえ、詐欺行為をはたらく者ではなく、評判の高い業者から確かな製品を購入していただければ幸いです。

    IDFLに関する詳細はこちらをご覧ください。

カナダ羽毛協会の市場監視プログラム「DownCheck」により露見した偽装表示や誤認を招く広告例には、以下などがあります。

  1. カナダ国内小売大手が3種の掛布団を広告。Good, Better, Bestキャンペーンの一環として3段階の価格が付けられていました。試験の結果、いずれも全く同じ中綿が使われており、違いは皆無でした。

    ***Downmarkのラベルは付いていませんでした。
    現況: 当該小売店に連絡してあります。
  1. 2. 大手ディスカウントストアが、クイーンサイズのホワイトグースダウン掛布団を広告。
  試験の結果、中綿はダック、ニワトリ、グースのフェザーであり、グースダウンどころかダウン自体が皆無でした。
ダックフェザー74%
ニワトリフェザー16%
グースフェザー10%
また虚偽の法定表示タグ(右)も付けられていました。CA番号は存在せず、全くの偽りでした。
***Downmarkのラベルは付いていませんでした。
現況: 政府命令により販売中止となりました。
  1. 大手ディスカウントストアがホワイトグースダウン&フェザー100%と表示されたグースダウン枕を広告。

    試験の結果、中綿はダックとニワトリのフェザーであり、グースどころかダウン自体が皆無でした。
 
2.および3.の製品の法定ラベル - いずれも偽装
  ダックフェザー73%
ニワトリフェザー27%
中綿にはシルバーフェザーも含まれていました。
この商品にも虚偽の法定表示タグ(右)が付いており、CA番号も偽りで、存在しませんでした。
***Downmarkのラベルは付いていませんでした。
現況: 政府命令により販売中止となりました。

  1. 右写真の掛布団はカナダ全国に展開する寝具用品チェーン店のものです。包装には中綿重量は25オンスと記載されています。

    試験の結果、重量は表示より10%低く、ダウンの含有率はカナダ国内基準を8%下回ることが分かりました。
    中綿重量22.5オンス
    ダウン69%
    フェザー18%
    ファイバー13%
    ***Downmarkのラベルは付いていませんでした。
    現況: 不明
 
  1. カナダ国内の大手デパートが販売していた有名ブランドの枕。20%ダウン、80%フェザーと広告されていました。
    試験の結果、ダウン率は1.6%にすぎないことが分かりました。
    フェザー95%
    ダウン1.61%
    ファイバー3.39%
    ***Downmarkのラベルは付いていませんでした。
    現況: 調査中

  2. カナダ国内大手デパートの広告に、高級ホワイトグースダウン製として宣伝された掛布団。米国製「Designer Home Collection」の一製品として販売されていました。
    試験の結果、中綿の72%がダウンで、うちダックは23%でした。ダウン製品を称すにはダウン比率75%が最低条件ですから、本製品は不適合です。
    ダウン72%
    フェザー11%
    ファイバー17%
    ***Downmarkのラベルは付いていませんでした。
    現況: 調査中
  1. 国内大手デパートがホワイトグースダウン製として宣伝していた掛布団。

    試験により、中綿はダックダウンで、グースではなく、ダウン製品と表示するのに必要な比率も満たしていないことが分かりました。
    ダウン68%
    フェザー14%
    ファイバー18%
    ***Downmarkのラベルは付いていませんでした。
    現況: 販売されていません。
 
  1. カナダの大手デパートがホワイトグースダウン製として宣伝していた掛布団。

    試験結果では、ダウンは最低比率要件が75%であるにも関わらず、64%留まりでした。またダウン自体も表示に反し、グース、ダック、ニワトリの混合でした。
    ダウン64%
    フェザー16%
    ファイバー20%
    ***Downmarkのラベルは付いていませんでした。
    現況: 販売されていません。

  2. TVショッピングによるフェザー枕の広告キャンペーン。試験によりフェザーは摘み取ったままの状態で、全く洗浄されていないことが分かりました。
    ***Downmarkのラベルは付いていませんでした。
    現況: 売主が全製品をリコール

  3. カナダ全国に展開する大手小売店がホワイトグースダウン製として掛布団を販売。知名度の高いブランド名がついていましたが、試験の結果ダウンは71.3%のみで、法定の75%を大幅に下回ることが分かりました。またラベルや広告にはグースダウンと表示されていましたが、ほとんどはダックダウンでした。
    ***Downmarkのラベルは付いていませんでした。
    現況: 調査中

  4. カナダと米国に400店舗以上を展開する大手小売店がダウン掛布団2種をチラシ広告。うち一製品の中綿はポリエステルで、他方は85%がフェザー、15%がダウンでした。広告は明らかに誤認を招くものですが、続いて出されたチラシにも同じ表記が繰り返されていました。
    同社はウェブサイトでも、ダウン製品ではない掛布団をダウン製と表示し続けています。最近閲覧した際には、こうした製品が5種類掲載されていました。
    ***Downmarkのラベルは付いていませんでした。
    現況: ウェブサイト表記に変更がありました。

  5. 全国規模の小売店が販売していた枕は、パッケージ内の大型差込み紙に「フェザー&ダウン中綿」「フェザー&ダウン枕」と謳われ、高級天然フェザーとダウンのスペシャルブレンドとされていました。しかし試験の結果、ほとんどは水鳥のフェザーで、ダウンの割合は1.2%であり、スペシャルブレンドなどとは呼べないことが判明しました。ダウンは皆無に等しいのですから、フェザー製品とすべきです。非常に紛らわしい広告です。
    ***Downmarkのラベルは付いていませんでした。
    現況: メーカーに差込み紙の変更を要請。小売店ウェブサイトにおける表示も変更されました。

  6. 全国規模の小売店がダックダウン&フェザー製と広告し枕を販売。内部は2部に仕切られ、一方の中綿がダックダウン、他方がダックフェザーと表示されていました。試験により、フェザー比率は58.5%で、法定の75%を大幅に下回っていることが分かりました。
    ***Downmarkのラベルは付いていませんでした。
    現況: 販売中止

  7. カナダ全域に展開する小売店がホワイトグースダウン製として掛布団を販売。試験によるとダウン含有率は75.2%で、75%以上という要件には適合していましたが、鳥種は不適合でした。ホワイトグースダウンと表示するには90%以上がグースであるべきなのに対し、同掛布団は72%と、基準を大幅に下回っていました。
    ***Downmarkのラベルは付いていませんでした。
    現況: 現在は販売されていない旨の連絡がありました。

  8. あるウェブサイトが100%ダウンとして掛布団を広告していましたが、これはカナダにおいては法で禁じられています。またホワイトグースダウン製と広告された枕も、ダウン10%、フェザー90%の表示でしたが、ダウンを謳うには最低75%がダウンでなくてはなりません。また60%がダウン、40%がフェザーのモカシンもダウン製と広告していましたが、これも75%の最低要件を満たしていません。
    ***Downmarkのラベルは付いていませんでした。
    現況: 広告は変更されました。

  9. あるウェブサイトが「純(Pure)グースダウン枕」を広告。純粋な製品はあり得ないことから、Pureという文言の使用はカナダ法規では認められていません。同ウェブサイトには、消費者の誤認を招くと思われる表現が数多く見られました。
    ***Downmarkのラベルは付いていませんでした。
    現況: 問題のある表現の多くが削除もしくは変更されました。

  10. カナダ全国に63店舗を展開する小売店が適切なタグを伴わないダウン掛布団を販売。カナダの法定タグがなく、パッケージにもCA番号がありませんでした。また縫製は立体キルトと広告されていましたが、実際はマチがなく、側生地の上下を縫い合わせたタタキキルトでした。
    ***Downmarkのラベルは付いていませんでした。
    現況: 販売されていません。

  11. 全国規模の小売店がホワイトグースダウン製として掛布団を販売。含有率は適合しましたが、鳥種は不適合でした。
    ***Downmarkのラベルは付いていませんでした。
    現況: 調査中

  12. カナダ全国で販売されていたグースダウン製掛布団。鳥種は適合でしたが、含有量は不適合でした。
    ***Downmarkのラベルは付いていませんでした。

  13. カナダ全国で販売されていたダックダウン掛布団は、鳥種は適合でしたが含有率は不適合でした。
    ***Downmarkのラベルは付いていませんでした。

  14. 全国規模の小売店でホワイトグースダウン製として販売されていた掛布団は、含有量、鳥種ともに不適合でした。
    ***Downmarkのラベルは付いていませんでした。

これらの例はDownCheck などのような、羽毛市場の監視制度が必要なことを示しています。カナダ羽毛協会会員の使用するDownmarkのラベルは、これらの不正品や、誤認を招く製品には全く付けられていませんでした。Downmarkラベルとタグは羽毛業界における品質の証です。

Downmark製品の試験

当協会は2007年に2件のDownmark製品試験を行いました。会員製品の抜き打ち検査の一環であり、異なるメーカーの製品でどちらもホワイトグースダウン製掛布団でしたが、いずれも含有率、鳥種ともに適正でした。

誤認を招く広告

購入前に、十分に質問する。それはどんな商品についても重要であり、羽毛製品についても例外ではありません。以下に当協会が市場で目にした、誤認を招く広告の例をご紹介します。

  1. 100%ダウン – これはあり得ません。米国とカナダでは中綿の75%以上がダウンであればダウン製品としての表示が可能ですが、100%ダウンと表示することはできません。フェザーを全く含まない羽毛製品を作ることはできません。
    カナダの繊維品表示広告規制(Textile Labeling and Advertising Regulations)の29(3)と38.1は以下を定めています。
    『商用ダウン』を詰めた羽毛製品について、100%を示す文言もしくは数字を『ダウン』の前に表記してはならない

  2. ダウン – ダウン製品と掲示されていても、ラベル表示にはポリエステルとある製品。非常に紛らわしく、違法でもあります。常にラベルを確認することが大切です。

誤認を招く表現

誤認を招いたり、虚偽の表現を目にすることもあります。以下はその一例です。

  1. グースとダックの羽毛の最大の違いは臭いであり、グースは全く、またはほとんど臭わない。
    これは誤りです。羽毛が適切に洗浄、加工されたのであれば、臭気はまったくありません。逆に加工が不適切であれば、ダックでもグースでも臭います。

  2. すべての鳥にダウンとフェザーがある。
    誤りです。ダウンは水鳥のみにあり、ニワトリ、七面鳥、ツグミなどの陸鳥にはありません。

  3. 「100%ダウン」「純(Pure)ダウン」と説明されていることが良くありますが、これはカナダ連邦法により禁止されています。純ダウンや100%ダウンはあり得ないことから、消費者の誤認を招くと考えられます。